logo

乳がんQ&A!ネットで検索されている「よくある質問」にまとめて回答【検診・予防・手術】

ピンクリボンうつのみやでは、「国内初乳がん検診受診率50%」を目指して乳がんの知識を広めるほか、早期発見の啓発などを目的とした活動を行っています。乳がんに関する医療相談も大切な活動の1つで、日々、さまざまなご相談が寄せられています。

今回は特にネットで検索されている乳がんの検診・予防・手術に関する質問について、まとめて回答します。乳がんに関する不安の解消や理解の入口として、ぜひ確認してみてください。

乳がんの「基礎知識」に関する質問と回答

Q1.乳がんの初期症状について教えてください

回答:乳がんの主な初期症状は「しこり」です。進行するにつれて乳房の皮膚の「ただれ」や「リンパの腫れ」、乳頭から「血の混じった液が出る」などの症状が現れます。ただし、しこりがある=乳がんというわけではなく、乳腺炎や乳腺症の可能性も考えられるのでしこりを発見したらまずは専門医の診断を受けてください。

※関連記事:セルフチェックで気になる胸のしこり。乳がんと間違いやすい4つの原因とは

Q2.乳がんのステージについて教えてください

回答:乳がんの病期(ステージ)はI期~ⅢA期に分けられるのが一般的です。病期は主にしこりの大きさ、リンパ節への転移などによって判断され、進行するごとに5年生存率が低下します。

■病期Ⅰ~ⅢA期

病期(ステージ) しこりの大きさ リンパ節への転移 5年生存率
Ⅰ期 2cm以下 転移なし 99.9%
ⅡA期 2cm以上 脇下への転移あり 95.9%
2~5cm 脇下への転移なし
ⅡB期 2~5cm 脇下への転移あり
ⅢA期 5cm以上 脇下への転移あり 81.5%

※関連記事:乳がんの病期(ステージ)について。早期発見が重要な理由

Q3.乳がんの生存率は高いのでしょうか?低いのでしょうか?

回答:乳がんの生存率は92.3%と主要部位の中では高めとなっています。発見・治療のタイミングによって生存率も異なるため、早期発見・早期治療が重要です。

■女性の主要部位別、5年相対生存率

1993~1996 2009~2011
乳房 84.4% 92.3%
子宮体部 79.5% 81.3%
子宮 74.4% 78.7%
子宮頚部 73.4% 76.5%
直腸 63.9% 71.9%
結腸 66.1% 69.4%

※関連記事:がんサバイバーをめぐる国や社会の情勢|乳がん・子宮頸がんとの共生に必要なこととは?

乳がんの「検診」・「予防」に関する質問と回答

Q1.乳がん検診の費用の目安について教えてください。

回答:乳がん検診の内容や実施する企業・自治体によって異なります。目安としては自費診療の場合は10000円~15000円。保険診療の場合は3500円~5000円程度になります。

Q2.乳がん検診は何歳から受けるべきなのでしょうか?

回答:乳がん検診は「40歳から」2年に一回ペースでの問診とマンモグラフィ検査が推奨されています。理由としては40歳から発症リスクが急激に高まるほか、マンモグラフィ検査の有効性が40歳未満に対して十分に立証されていないことが挙げられます。

※関連記事:知っていますか?乳がんは女性がかかる「がん」第1位。

Q3.乳がん検診の「マンモグラフィ」ってどのような検査でしょうか?

回答:乳房専用のX線撮影装置(画像診断装置)のことを「マンモグラフィ検査」といいます。乳房を板で挟み、圧迫したうえで撮影を行います。40代から50代以降について「乳がんの死亡率減少効果があるとする(十分な)根拠がある」とされている一方、40歳未満の人については科学的根拠が示されておらず、被曝のリスクもあるため乳がん検診には組み込まれていません。

※関連記事:乳がん検診におけるマンモグラフィ検査のメリット・デメリット|被曝のリスクは高いの?

乳がんの「手術・治療」に関する質問と回答

Q1.乳がんの手術の入院期間・費用の目安はどのくらいでしょうか?

回答:ケースバイケースですが、大まかには検査で2週間程度を要し、方針決定から手術まで1~1.5カ月、さらに3週間後に病理結果が明らかになります。手術にかかるお金は、患者さんの収入や高額療養費制度の有無によっても差異があります。一般的な自己負担額は15~20万円前後とされています。

Q2.乳がん治療の流れについて教えてください

回答:乳がんの治療は、①受診、②方針決定、(術前化学療法))、③手術、④病理結果、⑤術後治療の流れで行われることが多いです。治療後にも通院などが必要になるので、全体の流れを把握しておくことをおすすめします。

※関連記事:乳がん患者の精神的な負担と治療開始までの流れ

Q3.乳がん治療の「放射線治療」と「ホルモン治療」の違いはなんですか?

回答:乳がんのホルモン治療は薬物療法の一種であり、乳がんと関りが深い「女性ホルモン(エストロゲン)」を抑制するために用いられることが多いです。放射線治療はがん細胞に放射線を照射して増殖の抑止、死滅を図るための治療です。一般的に放射線治療のみは手術療法や薬物療法と並行して行います。

※関連記事:「手術療法」、「薬物療法」、「放射線療法」。乳がんの代表的な治療法

まとめ

乳がんについてよく検索されているワードから、ピックアップして質問に回答しました。いずれもピンクリボンうつのみやのコラムで詳細に説明しているので、気になる情報があった人はぜひ「関連記事」から確認してみてください。また、ピンクリボンうつのみやでは「乳がん医療相談」も実施しています。乳がんについて気軽に相談する場所がない方は、ぜひご活用を検討してください。