佐藤理事長ご挨拶~第4回ピンクリボンセミナー~
昨日は、ピンクリボンうつのみやの第4回講演会を無事終了することができました。250人を超える皆様にお集まりいただき感謝申し上げます。
私は、遺伝性乳癌(HBOC)のお話をさせていただきました。この疾患は、BRCAという遺伝子が関係する病気なのですが、乳癌と卵巣癌だけでなく、膵臓癌や前立腺癌とも関連します。つまり、常染色体優性遺伝なので、男女の区別なく、子供たちの50%に遺伝する病気なんです。
また、リンチ症候群のように、乳癌が見つかって、その後大腸癌が出てくるというような遺伝性がんの発見のきっかけになったりもするわけです。
この遺伝子検査をすることで、男性も女性もがんの二次予防である検診をセットすることができます。ガイドラインもできていて、乳癌では造影MRIがファーストチョイスで有効です。
オラパリブという新薬は、HBOCの予防薬としても期待されており、アンジェリーナジョリーのように乳房・卵巣の切除をしなくてもすむ時代がそこまで来ています。…
では?なぜ?遺伝子検査を実施しないのでしょうか?
保険がきかないことと、カウンセリング体制が整備されていないことが問題と言われています。
遺伝カウンセラーがいなくても、検査が受けられるようにしてほしいものです。
このコンソーシアムに栃木件で受けられる施設は、ゼロなんです。